日科技連の紹介と日科技連の活動その4:ISO審査登録・研修

今回は、「ISO審査登録・研修」というテーマでご紹介したいと思います。

 母体事業である60年に渡り一貫した品質管理をはじめとする経営管理技法の啓蒙・普及活動を推進しております一方、1995年からISOの審査登録事業ならびに研修事業を行っております。
 ISO認証取得をめざして経営基盤の整備が進むことにはたいへん大きなメリットがあります。しかし、認証取得による実質的な効果は、下図のような継続的改善モデル(例はQMS)をもとに、いかに継続的にマネジメントシステムの改善をはかり運用するかによります。その意味で、方針管理をはじめとする品質管理の各手法を有効に活用することが、認証取得後の組織に大きな成果をもたらすカギとなります。
 私どもでは、これまで培われた経験と実績をもとに、ISO認証取得による経営基盤の強化・発展、さらにパフォーマンスの向上をめざし、皆さまのお手伝いをさせていただいております。

図1 品質マネジメントシステムの継続的改善モデル 

さて、ここ約1年の間で、FSMS(食品安全マネジメントシステム)の国際標準規格としてISO 22000:2005が、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証基準の国際規格としてISO/IEC 27001:2005が、さらにはITSMSiTサービスマネジメントシステム)の規格化、汎用的な国際基準としてISO/IEC 20000:2005が発行され、セーフティー、セキュリティ、サービスにおける時代の様々な要請に対応してISOのマネジメントシステムの規格も多様化を増してきました。

6月のメルマガで寄稿させていただいた際に、ISMSISO 27001JIS規格発行)についてお話いたしましたので、ISO 22000について私どもの審査と合わせてについてご紹介したいと思います。

ここ数年、BSE問題をはじめ鳥インフルエンザ、O157など、食品の安全に関係する事故が多発しております。このような諸問題に対し、米国のアポロ計画で宇宙食の安全性を確保するためのシステムとして1960年代に考案されたHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)が有力視され、食品の製造過程を管理する手法として多くの国で食品安全に関する法規制に採用されております。また我が国では、2003年に食品安全基本法が制定され、食品衛生法等関係法令の大改正が行われました。

しかしながら、食品安全に関する法規制は、各国間において若干の不整合があるため、ここ数年のグローバル化の流れをうけて、このHACCPの仕組みに不足している「行動」「確認」「見直し」「是正」といった継続的運用の仕組みを取り入れたマネジメントシステムの国際規格、ISO 22000「食品安全マネジメントシステム(FSMS)−フードチェーンの組織に対する要求事項(Food safety management systemsRequirements for any organization in the food chain)」が20059月に発行されました。

フードチェーンとは、アメリカのクリントン前大統領が「From the Firm to the table(農場から食卓まで)」と称したように、飼料生産者、収穫者、原料製造業、食品加工業、物流業、小売業、ケータリング業、包装材料業者等、食品に関わるあらゆる組織を意味するものであります。そして食品の安全は、フードチェーンの一端を担う全ての関係者が一丸となった努力によって保証されるものであるとして、それらを対象とした国際的な要求事項が確立されたことになります。

そうした中で、食品関連産業において、食の安全性問題への取り組みは以前にも増して重要視されております。一方、消費者の食の安全に対する関心が高まり、食に対する見方は益々厳しくなっています。それを受けて食品衛生問題に対する国の規制も厳しさを増しており、食品業界においては対応が急務となっております。それらに対応する方法の一つが、この度発行されたISO 22000 のマネジメントシステム構築・認証取得になります。

 

ISO 22000認証取得の主なメリットとしては、以下の点を上げることができます。

(1) 食品安全管理の信頼性が高まる。

(2) 消費者に与える企業イメージが向上する。

(3) ビジネスチャンスが拡大する。

(4) リスクマネジメント・コンプライアンス機能が強化する。

(5) 食品安全に関する社員意識が向上する。

 

このISO 22000システム構築は以下の手順で構築できます。

図2 ISO 22000システム構築の主な手順 

私どもでは、コンプライアンスと食品事故を防ぐ仕組み作りができる食品安全重視の企業風土創りをISO 22000の認証システムで、さらには、ISO 22000以外の食品安全管理に関する認証メニューとして、以下の制度を取りそろえており、食品安全管理に関する総合認証システムとして皆さまの安全で信頼される食品・サービスをご提供するサポートをいたします。

・日科技連 HACCPシステム認証(JUSE-HACCP

  Codex-HACCPガイドラインに基づいた手法により管理手段等が手順化され、文書化され、必要な記録がとられ、安全管理がシステムとして実施されているレベル

・日科技連 食品衛生基本管理認証(JUSE-PP

Codexの食品衛生一般原則に基づく衛生管理が手順化され実施されているレベル

 

 つまり、

(1) 基本的な食品衛生管理レベルからISO 22000レベルまであらゆる事業所、業種でいずれかのレベルで認証取得が可能

(2) 食品事故防止、コンプライアンス強化につながる実効性のある認証システム

(3) 他のISO規格との組み合わせで食品安全を基本とした統合マネジメントシステム構築が可能

という私ども日科技連の食品安全管理認証システムの特徴がいえます。

図3 ISO 22000における位置付け 

ISO 22000に関して、私どもの審査のポイントは以下のとおりです。

(1) 3段階審査を実施します。

・一次審査:マネジメントシステムの構築状況の確認

・二次審査:マネジメントシステムの運用状況の確認

・三次審査:作業工程全体に対する食品の安全性を確認

(2) 作業現場、製造工程の審査を重視します。

・提供される食品またはサービスの安全性を確保できる仕組みと実施状況をオンサイトで確認

 (3) 継続的な改善を重視した審査をします。

・初回審査以降3年後の更新審査まで、基本的には同じ審査リーダーが担当

・リスクレベルに応じて、一年に13回の定期審査を実施 

 上記ポイントに加えまして、またISO 22000だけでなく、私どもで審査登録をさせていただいております、全マネジメントシステムの審査におきましても、TQM・品質管理・PDCAの普及活動をバックボーンとして、以下の点の中心にしてより付加価値の高い審査を提供いたします。PDCAサイクルを回し、継続的改善を実現させることにスポットを当てた審査を心がけています。 

「コミュニケーション能力」のある審査員

  日科技連の審査員は、組織のマネジメントシステムの運用を理解し、審査の中できちんとコミュニケーションをとり、満足のいく審査を行います。また、定期的に審査員の教育を実施し、高いコミュニケーション能力を維持しております。 

「有効性」を重視した審査

  組織に即したマネジメントシステムの定着をめざし、現場重視の考え方のもと、現場が運用して効果がでるような審査(有効性をみる審査)を行います。 

「継続的な改善」を重視した審査

  1審査サイクルの間(更新審査から次の更新審査までの3年間)、審査チームリーダーを固定することにより、受審組織の業種・業態を理解し、継続的改善を重視した深みのある審査を行います。 

☆「専門性・力量の高い」審査員

  受信組織の立場を理解できる豊富な知識・経験を持ち、その業界・業種に精通した専門性の高い審査員が多数在籍しています。 

また、FSMSの構築・運用に取り組む組織を対象に各種セミナーを開催し、独立した認証審査と多様なニーズに応える研修コースを通じて、有効かつ効率的なマネジメントシステムの構築・運用をサポートいたします。

  ISO 22000 食品安全マネジメントシステム入門コース
  ISO 22000 食品安全法規完全マスターコース
  ISO 22000 食品安全マネジメントシステム構築・運用コース  

この他、母体事業である教育研修のノウハウを生かして、各マネジメントシステムにおける構築・運用に取り組む組織や審査員を目指す方々を対象に、各種セミナーを開催し、有効かつ効率的なマネジメントシステムの構築・運用をサポートいたします。是非多くの方々のご利用をお待ちしております。 

1 日科技連ISO研修開催一覧

 

入門コース

要求事項解説コース

構築/運用/導入コース

内部監査員

コース

審査員研修

コース

その他

ISO9000

 

 

ISO13485

 

 

 

 

ISO14000

 

 

ISO/TS 16949

 

 

 

ISO22000

 

 

 

法規完全マスター

ISO27000

 

詳細管理策解説

Pマーク

 

 

 

 

 

OHSAS 18001

 

 

 

 

 

 

もし、ISO審査登録またはISO研修に関してさらなるご興味がありましたら、下記URLまでアクセスしていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 

以上、ご不明な点、ご意見がございましたら、私 中西宛(h-nakanishi@juse.or.jp)までご連絡ください。

ISO審査登録センター http://www.juse.or.jp/iso_center/news/index.html

ISO研修             http://www.juse.or.jp/isoms/index.html

 

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