日科技連の紹介と日科技連の活動その1:品質経営の普及・啓蒙

さて、前回に引き続きまして、本メルマガに寄稿させていただきます、日科技連の中西です。前回はホットな話題ということで、ISO/IEC 27001JIS化についてお話しましたが、まず、そもそも『日科技連ってどういう団体なんだろう?』とお思いになられた方も多いかと思います。そこで今回から5回にわたり、私ども日科技連の活動の紹介をさせていただきながら、皆様のご参考になる情報を織り交ぜて、寄稿させていただきたいと思います。お話するテーマとしては以下の通り予定しております。 

7        「日科技連の紹介と日科技連の活動その1:品質経営の普及・啓蒙」 

8        「日科技連の活動その2:品質管理の手法の普及・啓蒙」 

9        「日科技連の活動その3:QCサークル活動」 

10      「日科技連の活動その4:ISO審査登録・研修」 

11      「日科技連の活動その5:表彰制度(日本品質管理賞、デミング賞、

日本品質奨励賞、医療の質奨励賞)」 

まずは、私どもの活動ですが、産業界に役立つ経営管理技術の開発と普及を通じて豊かな社会を創生するという経営理念のもと、企業・組織の品質経営の充実のために教育・訓練事業を中心に、ISO審査登録、表彰・資格制度、広報・出版、国際活動の事業を積極的に展開しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり、そうした活動を通じて、製品・サービスの提供にその質の効率を追求することによって、顧客要求の満足が得られ、経営の効率化につながるということを提唱し、品質経営を推奨しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、その品質経営ですが、以前にはTQC,TQMと称してきた活動と同定義ですが、ここで私たちが品質経営と称しているのは、「製品・サービスの品質を良くすること」という意味だけとらわれがちであるところを、加えて、プロセスの質、マネジメントの質といった品質による経営で、経営の質を高めようという意味を引き出したい思いがあるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  したがって、「品質経営」とは、企業経営において、品質を中核として、全社、全部門の人たちが参加(全員参加)し、モノやサービスはもちろんのこと、それを生み出すあらゆる業務プロセスを改善(継続的改善)し、お客様の満足を最大限に高めていく(顧客指向)活動です。それは、厳しい環境変化に対応し、経営者のリーダーシップのもと、全階層、全社員が「お客様第一」を目指して、QC的なものの印方・考え方、システム指向により、経営上の様々な重要課題の解決に取り組み、将来にわたり企業の体質の強化、持続的な成長を社会の中の一員として活動していくことといえます。そして、その品質経営の推進によって期待できる効果は以下のようなものが挙げられます。

@     品質の安定、品質の改善・向上が図れる

A     新商品開発のスピードの達成

B     生産性の向上・コスト低減が図れる

C     顧客満足を達成し、売り上げの拡大が図れる

D     現場力の向上、利益の確保・向上

E     方針の実現と経営計画、事業計画の確実な遂行

F     企業の体質改善(TOPの考え方、目標の達成)

G     TOP方針の徹底と経営に対する連帯意識の高揚

H     管理・改善による業務の標準化・質の向上

I     人材の育成 

では、どのように進めていけばいいかということですが、根本なる考え方である、PDCAサイクルという改善のサイクルの考え方をもって、継続的改善を行っていくということです。いかなるプロセスにおいても、人材、組織、設備、技術・ノウハウといった経営資源に照らし合わせながら、事実(データ)に基づいて、計画(P)し、決められたやり方、納期で実行(D)し、その実行したことを評価(P)し、改善すべきところがあればそのことに対して処置(A)をします。かつ、そのサイクルは一段階でとどまるのではなく、常に再検討し、経営資源のどこをどう改善すべきか、問題点を探っていくことが大事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが、品質経営であり、TQMなのです。その考え方をベースに、お客様第一を目指して消費者や顧客に慶んで買っていただける背品・サービスを創ってことにつながります。なお、ここでいう「お客様」は顧客だけではなく、組織の従業員であり、社会全体を指す場合もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん、考えを持っただけではだめで、もっとも重要なことは、その考え方を遂行する人材の育成が必要です。自己学習、OJT、社内外の研修な方法で、品質経営のための教育を絶えず行っていかなくてはなりません。まさに「企業は人なり」なのです。ゆえに、私たちは教育・訓練を中心に事業を展開しているのです。人を育てるのは、すぐに効果は表れませんが、地道に努力し、絶えず実施していくことにより、芽が出て、花が開くのです。そこが、「TQMは漢方薬である」といわれる所以だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  最後に、繰り返しになりますが、そうした地道なPDCAによる継続的改善、人材の育成により、業務の質、サービスの質、製品の質が向上し、最終的に「経営の質の向上」につながるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  以上、私ども日科技連の紹介とその活動(その1:品質経営の普及・啓蒙)についてお話させていただきました。ご不明な点、ご意見がございましたら、私中西宛(h-nakanishi@juse.or.jp)までご連絡ください。

 参照:日科技連ホームページ http://www.juse.or.jp/index.html 

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