企業インタビュー  株式会社協和精工

    中期戦略に意欲を燃やす堀社長様

 

 

        5Sの徹底した職場風景

 

明確な指示書に基づく精度の高い作業が可能な作業環境

Q1:協和精工(http://www.5s-asia.com/user/kyowasei)は、

   どんな会社ですか?

堀社長: 当社は4つの【経営理念】をもとに経営を進めています。

    ■大きな夢(目標)と たくましい挑戦力

    ■社内の深い信頼 と 幸せな環境を相互に築く

    ■製造サービスを基盤として、技術力とスピードを磨き、常に「新鮮さ」を追求する

    ■お客様との顧客満足と顧客利益を追求する

    この理念を進めるためには、組織の要(かなめ)である従業員皆が成長すること

が大前提になります。このための【行動指針】として

    ●お互いが人間的成長をめざす・・・「反省なくして成長なし!」

    ●“一歩前へ”・・・何事も先ずは行動を起こす

    ●顧客のささやきを大切にする・・・お客様の気持ちになって「スピードをもって」行動するを掲げて、社員一同頑張っています。

 

Q2:今、会社が野心を持って取組んでいることはなんですか?

堀社長: 既に「中期戦略」として2年前から取り組んでいることが

     5つあります。

    それは

(1)   ものづくり力の追求

(2)   ニーズへの変化への挑戦

(3)   TLOへのかかわり

(4)   海外とのかかわり

(5)   人材育成、人材確保を通じての「下請け」から「メーカー」への変身です。

 

(1)   は既存の生産技術に磨きをかけて競争力アップを図ろうとする試みです。

具体的には、@生産現場の基礎技術の平準化を進め、かつ社内に浸透化するように進めています。このために技術力マトリクスマップにまとめています。A生産管理の仕組みの改善として、既存の当社のやり方をあえて変えることで変革をねらっています。Bものづくり力の基盤である「5S活動」「提案制度」の充実と活動の維持管理は最重要事項として捉えています。更にC多能工化の促進。D物の流れの同期化等を進め、目標の姿としては【小さな工場、回転率の高い工場造り】を狙っています。

 

当社は自動車のドアクラッチの製造も担当している関係で、製造工程に対しメーカから何度もサーベイが入ることがあります。毎回40〜50項目の指摘を受けるわけですが、そのうちの3割程度は5Sに関する事項です。5Sを推進していない時点では、指摘事項の意味するところが理解できなかったのですが、5Sを社内に浸透させるに連れ、その重要さがわかってきました。また、大手企業でも先ずは5Sを重要視していることを感じています。

 

当社の山吹工場には第1・第2工場と棟が分かれているのですが、ここに「C多能工化」を適用して驚いたことがあります。従来は第2工場で加工を行い、第1工場で仕上と検査を行っていました。この「加工」「仕上」「検査」の全工程を第1工場に押し込めてしまったときのことです。狭くて作業が進みにくいだろうと案じたのですが、結果は良好。不良が1/5に急減しました。狭いことがハンドリングの無駄を省き、コミュニケーションを良くしてしまったのです。これまでなんて「重い工場(仕掛在庫負担や死蔵材料在庫を抱えた)」だったことを反省しました。また、作業者の意識改革が生んだ所産とも考えています。

 

(2)   のニーズの変化に挑戦は、「高付加価値商品への挑戦」を意味しています。

具体的には @超短納期商品 A試作品分野への対応 を考えています。@では従来はリードタイム2週間〜1ヶ月を1週間とする挑戦。Aでは金型をベースとせずに進める新発想への挑戦です。

 この他「アセンブリー商品の拡大」「3次元加工への挑戦」「CADデータ」「特殊捲き線技術の習熟」など新分野への挑戦を計画しています。

 

その他、(3)TLO関連では、産学官共同による医療機器開発の模索、(4)海外とのかかわりとして韓国企業への当社技術の供与(これは既に具体的に推進中です)が、グローバルな展開の第1歩となる事を期待しています。(5)は、何と言っても【脱下請け】をめざす当社内人材の確保と育成です。全く新しい分野の人材を採用して着々と推進しているところです。

     

Q3:今の悩みはなんですか?

堀社長:明確な経営理念のもとで中期戦略を推進しているのですが、計画がなかなか思うように進まないことです。しかし嬉しいことに、社内スタッフの自己評価結果を見ると、私の心配したり、思い描いていることを皆がしっかり理解してくれていることです。経営者としてこんな嬉しいことはありません。

 

Q4:商工会議所に何かひとこと言うとすればなんですか?

堀社長:特に何もありません。というか、今のままで十分と思います。

                  商工会としても様々な企画を立ててくれているので、如何に我々企業が、

                  この企画に協力できるかにあると思っています。

 

Q5:5Sを実施して、会社は変わりましたか?

堀社長:少しづつ着実に変わっていますね。5Sはものづくりの基盤と捉えていますから焦らずじっくり進めて行くつもりです。

 

Q6:5S活動の今後の目標はなんですか?

堀社長:3定(さんてい)即ち「定位・定品・定量」を徹底することを中心に現在推進している所です。

 

このインタビューは2003年3月17日(株)協和精工にて行いました。

 

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