企業インタビュー 高森町商工会 

 年末の慌ただしい最中(さなか)に高森町商工会にお邪魔しました。奥の会議室(応接兼会長室)では商工会の三役会議が開かれており、窓口では、女性職員の方々が来館される会員の皆さんの応対に忙しくしておられました。

ちょうど訪問したタイミングに、他地域の企業から精密プレス加工の出来る企業照会の依頼電話がかかり、早速に5Sアジアの「会員企業検索」の「保有設備型番」に「プレス」と入力して該当企業名を検索し迅速な回答をしておられました。

以下は主席経営指導員の前島さんにお話をお聞きしました。

     商工会三役会議の席に闖入させて頂きました。(向かって左上:宮島副会長さん・左下:唐澤副会長さん・右上:宮脇会長さん・右下:橋爪事務局長さん)事業戦略等、高森町商工会の運営方針を策定するトップ会議です。 (毎月始に開催されています)

 

(1)  高森町商工会はどんな商工会ですか?

前島さん:まず「当商工会の役割」ですが、大きくは2つあります。

1つは「中小企業者の経営のよりどころとなること」もっと言えば商工会が経営者の“人生のよりどころ”となれることです。具体的には、

@     金融、税務、経営革新、経理、労務、取引、など「経営相談」にしっかり対応します。

A     経営の血液ともされる資金収支を捉えて、その場対応ではない一環した金融相談態勢があります。

B     経営管理の基本である記帳を「経営デ−タとしての帳簿指導」としてサポ−トします。

C     工場やお店に専門家を派遣して問題解決を図る「改善策の提案」を行います。

ご相談いただいて、「本当に良かった」と感じてもらいます。これからも必要とされる存在「レゾンデ−トル」(存在理由)を更に強固にしていくための限りない努力をしていきます。  

もう一つは「商工会の組織を通じて地域振興を図ること」です。具体的には、「街おこし推進事業」「地域産業活性化事業」等の地域振興事業です。

それぞれの事業の目指す姿に向かって、商業部会・工業部会・建設業部会に分かれて活発な活動を推進しています。 

※地域への熱い思いを語る前島さん

 (2)  今、商工会が意欲的に進めていることは何ですか?

前島さん: 当地域は「柿すだれ」が印象的な『市田柿発祥の里』として全国に知られるようになってきています。そこで「市田柿写真コンテスト」などのイベントはもとより市田柿を活用した菓子等商品づくり、など『市田柿発祥の里』をブランド化し地域産業育成を進めています。

   また一方で、地域企業が必要とする事業を積極的に推進することとしています。

    その一つは「5Sの推進」です。単に単独企業のみの活動に留まらず、高森町全体の

5S意識を高めることで『5Sの町』と言われる程に町の文化に昇華するレベルをめざしています。この事業は高森町&高森町商工会が共同して平成18年を目標に推進します。

もう一つは「直接金融の展開」です。これは当地域企業を対象とした少人数私募債の活用です。「アルプス・トラスト・ファンド梶vを設立して、メンバ−企業の小人数私募債の発行支援を緒に既に大きな成果を得ています。様々な強みや特徴を持った当地域の中小企業が、チャンスを得て活躍の場を広げられるように当該ファンドの拡大を図っていこうとしています。

※ お客様の対応に忙しい女性職員の方々(右から松下さん・横前さん・市沢さん)

いつもさわやかな笑顔の応対で皆さんに親しまれています。 

(3)商工会の今の悩みは何ですか? 

  前島さん:やりたいことが余りに多くて、手が回らずに困っている状況です。

※ 前島さんのもとでがんばっている元気いっぱいの木下経営指導員さん

 (4)  5S巡回指導の実施をして地域企業は変わりましたか?

  前島さん:5S巡回指導を始めて驚いたことは、5Sを知らない企業が多かったことですね。

    5Sのことばを知らない企業や、5Sは聞いたことはあっても意味を知らなかった企業が随分とありましたね。

     指導後は、僅かずつですが企業が変わってきていることを実感できています。「やはり企業には5Sが必要だ!」と確信しました。

     現在、地域中小企業への5S導入と併せて、近隣の商工会を含む当地域の19の商工会で5Sを来年度導入することを商工会広域協議会に提案することになりました。『まず隗より始めよ』のことわざがありますが、5S指導を推進する商工会の事務所で5Sがキチンと出来ていなくてはなりませんからね。

     町内:松源寺の鐘楼に毎年干される市田柿の柿すだれ風景

(市田柿写真コンテストでの最優秀作品賞受賞作品)

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