企業インタビュー      岡野工業株式会社 

岡野工業株式会社           墨田区東向島6-62-13
代表取締役 岡野雅行氏

墨田で一番元気な人は誰もが認める岡野雅行さんでしょう。

東向島の小さな町工場、岡野工業(株)には、世界一を誇る技術が集積されて国内一流企業だけではなくNASAやアメリカの国防省からも岡野さんの技術無しには完成出来ないものづくりの難問が持ち込まれています。

    昭和8年、東向島に生まれ育ち、父上の経営する金型屋の息子として元気一杯の腕白坊主だったそうです。父上仕事を盗み見て技術を習得、仕事の面白さ、商売のイロハを学び、金型専門業からプレスも手掛け、培った技術を高く評価され、研究熱心の職人魂が、誰にも出来ない物づくりへの挑戦となり岡野さんのプレス金型技術によって作られた製品は口紅やコンパクトケース、マイクのネット部分等約1,000種類。

世界一の職人

  岡野雅行さんに「世界一の職人」の称号を与えた仕事は携帯電話のステンレス電池ケースです。寿命が半永久的のリチウムイオン電池が誕生しましたが、従来の電池ケースでは腐食や液洩れが発生するためステンレス素材の継ぎ目無し電池ケースが不可欠なのにステンレスを深絞りするプレス技術がどこにも無く、頓挫寸前で岡野さんが一枚のステンレス板から継ぎ目無しの電池ケースを完成。この技術無くして携帯電話の普及はあり得ないとの高い評価を得ました。

  続いて「痛くない注射針」の実現。絶対に不可能とされていた事に挑戦、思考錯誤を重ね3年で完成。全てのメディアが取り上げるほどの画期的技術が実用化し、初年度年間10億本の生産体制に入りました。そして燃料電池車の開発にもキーマンとして関わり実用化の第一歩がスタートしています。

 5年先、10年先の構想で寝る暇も余暇を楽しむのも惜しい毎日ですが、「毎日が楽しくて仕方ない」とパワフル。 従業員6人の会社で年商6億円。工場は全て独自の技術で自動化しフル操業。月に10回近くの講演依頼があり、ものづくりの楽しさと経済再生のためのパワーを伝える講演会はどこも満員の人気です。

 2月に出版した著書「俺が、作る」は早くも12万部を超えるベストセラーに。睡眠時間は平均4時間。何時でも何処へでもご一緒のマネージャー役の奥様、ご家族を大切にする岡野さんは岡野語録と呼ばれるほど、経験から発する示唆に富んだ端的な助言がたくさんあります。


 「常に新しい情報をキャッチするアンテナを持ち、義理・人情を大切にネットワークを作り、全てをプラスに転じる努力が企業再生のカギ」と確信の一言です。

※ 墨田区の『すみだTOWN情報誌アベニュー』のインタビュー記事を編集長殿の許可のもとに掲載しています。

 

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