企業インタビュー      株式会社乾光精機製作所  

会社の敷地内にゴルフ練習場と、芝生に囲まれたグラウンドがある会社。規模の多少はあるにしても、かつてユニクロ((株)ファーストリテーリング)の山口本社を訪ねたときの驚きに似たものを訪問時に受けました。また、駐車場の脇には、茅葺きのあずまや風の建物があり、これがトイレであると知って2度ビックリ。

こんな新緑の自然に囲まれた本社工場の応接室で、本島俊次社長殿・池場高男製造技術課長殿にインタビューさせて戴きました。

談笑する本島社長殿と池場課長殿

(1)   貴社はどんな会社ですか?アピールを含めて教えてください。

本島社長: 当社は、切削研磨・旋削・治具ボーリングなど精密部品を製造するパーツメーカーです。       

                  この地域では「36災害」と呼ばれる集中豪雨による災害の起きた年、昭和36年に当社は創業しました。従業員3名ほどで治工具の製造を中心に、それこそ寝る間も惜しむようにして、他社より少しでも精度の高いよい製品を作ることを心がけて来ました。

それ以来順調に売上が上昇してきました。中には大変なこともありましたが。お陰様で、信頼できる取引先や、技術を自ら身につける従業員、それに時代の流れにも助けられて、気がついたら120名を越す従業員規模になっていたというのが現実です。

「精度の高さ」「お客様に喜ばれる製品」を念頭にものづくりに励んできたことが幸いして、当社で製造した製品の約80%は海外の様々な工場で稼働しています。

また、姉妹会社である株式会社リニアックと連携して効率的な生産を行っています。

(2)   広いグラウンドやゴルフ練習場がありますが・・・?

 本島社長: 自由闊達で伸びやかに過ごせる社内環境でこそ、いい仕事・いい製品・いい人材ができると信じています。ゴルフ練習場とグラウンドを工場に併設して従業員のリフレッシュに使ってもらっています。また休日ともなれば、グラウンドは地域の少年野球チームの試合や他企業などにも使って頂いたり、また従業員の家族も含めて活用してもらっています。

 

       駐車場脇の茅葺き「あずまや」風のトイレ:とても清潔でした。

 

                     

 

 (3)   3名ほどの小所帯を120名余の企業に育て上げたわけですが、なぜ大きく成長できたのでしょか?

 本島社長: 当社の社名「乾光」は「ケンコー」と読みますが、こうはなかなか読んでもらえず、最初のうちは「イヌイ」とか「カンコー」と読まれてしまう。運がいいことに、これが『何でも勘考スル(=よく考えること。工夫すること。)』と駄洒落っぽく関連づけてもらい、「難しいものづくりは「カンコー」にやってもらえ!なんとか勘考(カンコー)してくれるはずだ!」なんて事もあったようです。

とにかく取引先からの信頼を戴いたことが最大の要因だと思いますね。

    今、会社が野心を持って考えていることはなんですか? 

 本島社長: 今もそうですが、社会の激変に対応する技術、流れに乗れる人材を育て地域の模範となるよう、社員と共にガンバッテいきたい。

      品質はもちろん、お客様のご期待に応えられる製品作り、教育・訓練をし「新技術をより早く取り入れ、よい品質で・より安く・より早く」をモットーに前進して参ります。地域の商工会や関係の方々との情報交換や、ご理解ご協力をお願いします。

      乾光は、地域と共に発展し、自然環境を大切に明るい実のある会社として、また技術の継承も大切にして先進していきます。 

(5)   今の悩みはなんですか?

池場課長: 一般的に、精度は加工機と人的能力に比例すると考えられていますが、これだけが精度を決める要因ではないんですね。刃具ワーク材の状態を理想的に保つ技術、刃具に加える切削力や回転速度、切削環境などワークを作り出すさまざまなノウハウがあって初めて高精度・高品質を実現できます。これらの技能の蓄積がわが社の強みと思います。

 最近の傾向ですが、取引先からの要求が、精度ばかりでなく「見た目」の美しさにも力点が置かれてきていることです。とりわけ精度については、昔の精度に比べたら小数点2桁以下の高い精度が要求されてきていますね。

 (6)   商工会に何かひとこと言うとすればなんですか?

本島社長: 地元の商工会・商工会議所には色々とやって戴いていて、特に要望はありません。

     うちの技術領域を広げる上でさまざまな技術の修得は重要と捉え、自社内の講習会や実地研修を行っていますし、関連機関が行う研修にも積極的に参加させて時代の変化とともに技術の流れに乗るようにしています。

 (7)   5Sの実践はどのようですか?

 池場課長: 各工程での精度を高めることがうちの強みである「高精度」を保つ事との認識でプロセス管理にもしっかりと取り組んでいます。

平成11年に認証取得したISO9002を基盤に高レベルの精度維持管理を推進しています。5Sはまさにこの管理のベースになっているという認識です。当社は、お客様の要求する品質(Q)・コスト(C)・納期(D)に十分満足していただけるよう従業員一丸となってガンバッテいますよ。

 

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